スタッフブログ
こんにちは。山口市米屋町の振袖専門店「ふじもと呉服店」の原田です。
日々たくさんのお嬢様とご家族にお会いしていると、「振袖の色選びって難しいですね」とお話しされる方が本当に多いです。
最近は、Instagramやモデルさんの着用写真、先輩の成人式の写真など、情報があふれる時代。
検索すればたくさんの振袖コーデが出てきて、どれも素敵に見えてしまいますよね。
「好きな色は決まっているけど、気になる色もあるんです」
「写真で見たあの振袖がかわいくて…でも似合うか分からなくて」
そんなふうに迷われるお嬢様が、ここ数年とても増えています。
以前は“赤・緑・紺”といった定番人気が中心でしたが、
今は“くすみカラー”や“グリーン・ブルー系” “白”など、新しいトレンドを意識して選ばれる方も多くなりました。
でも実際にご来店いただいてお話を伺うと、
“好きな色”と“似合う色”、そして“気になる色”はそれぞれ少しずつ違うことが多いんです。
だからこそ、ふじもと呉服店では最初のカウンセリングをとても大切にしています。
お嬢様の好きな色、苦手な色、なりたい雰囲気、そしてご家族の思いまで丁寧にお聞きして、
「その方に一番輝いて見える色」を一緒に探していく。それが私たちの役割です。

今日は、そんな“振袖の色選び”について、
ふじもと呉服店で実際に行っているカウンセリングの流れや、
これまでにお嬢様方から聞いたリアルなお声を交えながらお話ししていきたいと思います。
目次
■まずは「好きな色」「気になる色」を聞かせてください
■「好きな色」と「気になる色」は違っていい
■振袖の色は「顔うつり」と「雰囲気」で変わる
■柄選びで印象がガラッと変わる
■コーディネートの楽しみと感動
■ご家族の“着せてみたい”も大切に
■試着して初めて分かること
■振袖選びの4つのポイント
■「自分らしさ」は“色”だけで決まらない
■髪型や髪飾りでも表現できる
■ふじもと呉服店での振袖選びは「体験型」
■新作振袖ピックアップ
■ご試着は予約制です
■さいごに:迷う時間も“成人式の思い出”に
■まずは「好きな色」「気になる色」を聞かせてください
ご来店時には、最初に簡単なアンケートをご記入いただいています。
項目はとてもシンプルで

-
着てみたい振袖の色
-
好きな色(赤/ピンク/黄/緑/青/紫/茶/黒/白/その他)
-
着てみたい柄のタイプ(古典/可愛い/シンプル/モダン/カッコイイ/派手系/その他)
たったこれだけなのですが、実はここに振袖選びの“入口”が隠れています。
多くのお嬢様が「ピンク」「白」「赤」「青」など、ぱっと思い浮かぶ“好きな色”を選ばれます。
でもそのあとに、少し間をおいてから
「最近、○○色が気になっていて…」と付け加えられる方が多いのです。
■「好きな色」と「気になる色」は違っていい
たとえば「普段はピンクが好き」と言うお嬢様が、「黒の振袖が気になる」とおっしゃることがあります。

きっかけは「モデルさんが着ていて可愛かった」「友達の写真を見て印象に残った」など。
“好き”と“気になる”は、同じようでいて違う感情なんですね。
「好き」は安心感に近いもの。
一方で「気になる」は、今までの自分にない魅力を感じて惹かれているサイン。
だから、私はよくこうお伝えします。
「せっかくの成人式だから、“気になる色”もぜひ試してみましょう。」
試着してみると、「思っていたより似合う!」という新しい発見がある一方で、
「写真で見た感じと違うな」と感じることも。
その“体験”こそが、運命の一着に出会う近道なんです。
■振袖の色は「顔うつり」と「雰囲気」で変わる
同じ赤でも、「朱色」「ワインレッド」「深紅」と色味はさまざま。
同じピンクでも、「桜色」「桃色」「くすみピンク」「サーモンピンク」など、印象はまったく違います。
明るい色は可愛らしく、くすみ系は上品に。
深みのある色は大人っぽく、黒地はクールで格好よく。
ただし、同じ色でも人によって見え方が変わるのが振袖の不思議なところ。
肌のトーンや髪の色、瞳の色、さらには性格までもが「似合う色」に影響します。
「この色が人気だから」ではなく、
「自分の肌がきれいに見える色」を見つけるのが大切です。
ふじもと呉服店では、私たちスタッフが横でしっかり色のトーンを見て、
「この色はお肌が明るく見えますね」
「こちらは雰囲気が優しく見えますよ」
とアドバイスさせていただいています。
■柄選びで印象がガラッと変わる
同じ赤でも、柄によって印象は大きく変わります。
古典柄は伝統的で格式高く、
モダン柄はおしゃれで個性が際立ちます。
古典柄

モダン柄
最近は、古典とモダンの境界が曖昧になっていて、
「古典柄を今風にアレンジ」した振袖もたくさん。
たとえば、松竹梅や牡丹などの古典文様を、大胆な構図やくすみカラーで現代風に仕上げたデザインなども人気です。
新古典
「華やかすぎるかな?」と心配されるお嬢様には、
帯や小物で色味を抑えるコーディネートもおすすめ。
逆に「シンプルだと地味かな」と思う方には、
髪飾りや帯締めでアクセントをつけることで、ぐっと華やかに仕上がります。
■コーディネートの楽しみと感動
振袖は「色」「柄」だけでなく、
重ね衿、帯揚げ、帯締め、草履、バッグ、髪飾り
ひとつひとつの組み合わせで“自分らしさ”が完成します。



「白い振袖を選んだけど、帯や小物で赤や金を使って華やかにしたい」
「ブルーの振袖にシルバーを合わせて、透明感を出したい」
「グリーンにピンクの小物を合わせて可愛らしく」
どんな雰囲気にも変えられるのが、振袖コーディネートの醍醐味です。
実際に鏡の前で合わせていくと、最初に選んだ時よりもどんどん表情が明るくなっていくお嬢様が多いんですよ。
そして最後に「これがいい!」と決まった瞬間の笑顔。
その瞬間こそが、私たちスタッフにとって一番うれしい時間です。
■ご家族の“着せてみたい”も大切に
振袖選びは、お嬢様だけのものではありません。
お母様やおばあ様、ご家族の思いも詰まった大切な一日。
お母様が「この色、あなたに似合うと思う」とすすめられたものを
「え〜!」と言いながら試着してみたら、意外としっくり。
そんな“家族の勘”が当たることも多いです。
ご家族が撮影時に涙ぐまれる姿を見ると、
「このお嬢様のために、今日まで頑張ってこられたんだな」と、私たちも胸が熱くなります。
■試着して初めて分かること
写真や画面で見る色と、実際に羽織ってみる色はまったく違います。
光の加減や生地の質感、柄の大きさ、そして顔まわりに来る色の分量によって、印象が驚くほど変わります。
たとえば、スマホで見た時は落ち着いた赤だと思っていたのに、実際に羽織ってみると肌が明るく見えて華やかに感じたり、
逆に「かわいいと思っていたけど、自分には少し派手かも…」と感じることも。
でも、その「意外」が大切なんです。
振袖選びは、見るだけではなく“感じる”もの。
袖を通した瞬間に、「あ、これかも」と心が動く瞬間があります。
鏡の前で少し首をかしげて笑顔がこぼれる。その表情こそ、本当に似合っている証拠です。
迷う時間は決して無駄ではなく、自分に似合う色や雰囲気を探す大切なプロセス。
ふじもと呉服店では、何枚でも試着していただけます。
一枚目で「これだ!」と決まる方もいれば、
三枚目、四枚目でようやく“本命”に出会う方も。
鏡の中の自分と向き合う時間こそが、
成人式の準備の中でいちばん心に残る思い出になるはずです。
■振袖選びの4つのポイント
① 着たい色柄
自分が「好き」「着てみたい」と思う色や柄を素直に選ぶ。
② 気になる色柄
挑戦してみたい色。写真で惹かれた色。これは“運命の出会い”の可能性があります。
③ スタッフが選ぶ色柄
プロの目線で「お嬢様に似合う」と思うものを、必ずご提案します。
今まで選ばなかった系統の中から、新しい自分が見つかるかもしれません。
④ ご家族の声
「これ着てみない?」という一言に、意外な発見があります。
家族の勧めで選んだ振袖が、結果的に一番評判が良いということも多いです。
■「自分らしさ」は“色”だけで決まらない
成人式は、“今”の自分を表現できる日。
でも、3年後・5年後に写真を見返しても「この振袖で良かった」と思えるかどうかも大切です。
奇抜さよりも、品の良さと自分らしさのバランス。
ふじもと呉服店では、お嬢様の年齢・お肌のトーン・性格・ライフスタイルまで考えて、
長く愛せる一着を一緒に探します。
「可愛い」「かっこいい」「上品」「華やか」――どれも正解。
正解は“あなたの中”にあります。
関連記事はこちら▼▼▼
成人式の前撮り・後撮り よくあるご質問【撮影から納品編】
■髪型や髪飾りでも表現できる
「振袖が決まったら、次は髪型どうしよう?」
これも楽しみのひとつですね。
最近は、シニヨンや玉ねぎヘア、金箔アレンジなどが人気。
髪飾りも、生花風のものや水引アレンジ、ドライフラワー系などさまざまです。
同じ振袖でも、髪型ひとつで印象がガラッと変わります。
ふじもと呉服店併設の Photo Studio Festa では、
振袖に合う髪型・メイクの相談もできますので、トータルで安心です。
参考記事はこちら▼▼▼
成人式の髪飾り選びで失敗しないための5つのポイント
■ふじもと呉服店での振袖選びは「体験型」
ふじもとでは、振袖選びを「試着体験」として楽しんでいただいています。
ただ見るだけではなく、実際に羽織ってみて、帯や小物も合わせて、
まるでファッションショーのようにコーディネートを楽しめます。
お母様やおばあ様と「こっちも可愛い!」「どっちも似合う〜!」と笑いながら過ごす時間。
その瞬間こそ、成人式準備のいちばんの思い出になるはずです。
■新作振袖ピックアップ
2027年・2028年の成人式に向けて、ふじもと呉服店にも新作振袖が続々入荷しています。
「王道の赤がやっぱり好き」という方には、
深みのある赤地に金刺繍がきらめく No.3104(¥418,000)がおすすめ。
古典柄の上品さの中に現代的な華やかさがあり、どんな会場でも映えます。
少しやわらかい印象を求める方には、
淡いピンク系の No.3102(¥473,000)を。
優しいトーンで、可憐で落ち着いた雰囲気に仕上がります。
そして「ちょっと贅沢に上質な一着を」とお考えの方には、
辻ヶ花の絞り模様が幻想的な No.3112(各¥528,000)も人気です。
上品で存在感があり、写真映えも抜群。
→ 最新ラインナップはこちらからご覧ください。
▶ ふじもと呉服店 振袖コレクション
■ご試着は予約制です
ゆっくり選んでいただくために、ふじもと呉服店では振袖の試着予約をお勧めしています。
ご予約の方には、専任スタッフが丁寧にコーディネートをサポートいたします。
御予約特典もありますので、ぜひお問い合わせください。
>>ご来店予約はこちらから <<質問やお問い合わせはこちらから。
>>資料請求&お問合せはこちらから <<アクセスはこちらの地図をご覧下さい。
>>店舗案内とアクセスはこちらから<<
また、ママ振・姉振のリメイク相談も受付中。
お手持ちの振袖を今風にアレンジしたい方も、お気軽にどうぞ。
■さいごに:迷う時間も“成人式の思い出”に
振袖の色選びは、最初は誰でも悩むものです。
「赤も可愛いけど、白も気になる」「好きな色と似合う色って違うのかな」
そうやって迷う時間こそ、成人式準備の中で一番“自分らしさ”と向き合える大切な時間です。

私たちは、お嬢様が鏡の前で振袖を羽織った瞬間の、
“表情の変化”を何度も見てきました。
最初は緊張気味だった表情が、帯を締め、小物を合わせていくうちに
だんだんと柔らかく、そして嬉しそうに輝きはじめる
その瞬間を見守るたびに、「振袖には魔法のような力がある」と感じます。
「これが着たい!」と心から思える一着に出会ったとき、
その笑顔はご家族にとっても何よりの宝物になります。
一緒に来られたお母様やおばあ様が「きれいね」と目を潤ませる場面も少なくありません。
成人式は、お嬢様だけでなく、ご家族にとっても“節目”の一日。
その日への準備の中にある迷いや悩みも、すべてが温かい思い出になります。
ふじもと呉服店では、
「これが正解です」と押しつけることはありません。
“好き”と“気になる”のどちらも大切に、
スタッフ全員でお嬢様の「これだ!」という瞬間を一緒に探します。
どんな小さなきっかけでもかまいません。
「インスタで見たあの色が気になる」
「友達が着ていたコーデを試してみたい」
そんな思いを、どうぞ遠慮なく教えてください。
私たちは、その“気になる”を形にするお手伝いをいたします。
そして、もしまだ具体的なイメージがなくても大丈夫です。
スタッフが丁寧にヒアリングをして、お嬢様の雰囲気やお肌の色、性格、憧れのイメージから
ぴったりの色や柄を一緒に見つけていきます。
成人式は一生に一度。
その一着を選ぶまでの過程も、きっと何年たっても忘れられない思い出になるはずです。
「迷ったけど、この振袖にしてよかった」
そう言っていただけるよう、心を込めてお手伝いします。
ふじもと呉服店では、振袖の試着予約を随時受け付けております。
ご予約いただいたお客様には、ゆっくりとご試着を楽しんでいただけるように、
専任のスタッフがじっくりカウンセリングいたします。
気になる色も、試してみたい柄も、すべてその場でご体験いただけます。
「似合う色を探す時間」も、「家族と笑い合う時間」も、
すべてが“二十歳の記念日”の大切な一部。
ふじもと呉服店で、その第一歩を踏み出してみませんか?
スタッフ一同、皆さまのご来店を心よりお待ちしております。
ふじもとは、おかげさまで創業103年。山口市中心商店街米屋町で永年地域密着の呉服店として、着物を通して家族皆様の記念日のお手伝いをさせていただいております永年のご愛顧に感謝して、これからも頑張ってまいります。








