スタッフブログ

振袖を着るには何が必要なの?

 

こんにちは。ふじもとスタッフブログ3回目は、呉服部営業の山下雅子が担当させていただきます!

 

 

私、山下は大学を卒業してすぐ、ふじもとに入社しました。
自分の成人式のときにお世話になったご縁でふじもとに務めさせて頂くことになりました。
元々着物は好きだったのですが、自分の成人式のときのスタッフさんの対応が良く、
とても雰囲気がいいなぁと思ったのでふじもとに申し込みました。
入社してすぐは何がなにやらさっぱりわからないという状況で、先輩方に少しでも追いつこうと必死でした。

ふじもとに入って4年目になりましたが、まだまだ勉強の日々です。

 

今回は「振袖を着るのに何が必要なのかわからない」というお声が多かったので
「振袖を着るには何が必要なの?」をテーマに書かせて頂きたいと思います!

 

 

まずふじもとでご準備して頂いているものを一覧にします。

               振袖   
     袋帯  
       振襦袢     
     重ね襟           
     帯揚       
     帯〆       
     草履バック    
     ショール     
     足袋
     肌襦袢
     裾除け
     腰紐
     伊達〆
     マジックベルト
     補正(腰パッド)
     帯枕
     帯板
     衿芯
       三重紐   

   

並べてみるとたくさんありますね。

では1つずつご説明させて頂きます。

 

振襦袢

振襦袢(ふりじゅばん)とはお袖が振袖に合わせて長くなっている長襦袢のことです。

長襦袢って何?という方もいらっしゃると思うので付け加えますと
こちらはお着物の下に着る着物で、お着物を汗などで汚さないために着用します。

また襦袢には半襟というものを襟の部分に付けるのですが、
振襦袢では刺繍の入っているものを付けられる方が多いです。

 

襟元に刺繍の半襟を付けるととっても『華やか』になります。
地色が白だけでなく、黒や赤などもあるので、印象をグッと変えたい方には特にオススメです。

 

重ね襟

重ね襟(かさねえり)とは振袖と長襦袢の間に少しだけ色が見えるように挟んで
着物を重ねて着ているように見せる小物です。
こちらは幾重にも慶びが重なりますようにという意味が込められていて祝い事で身に付けられます。

 

帯揚

帯揚(おびあげ)とは帯の上側に巻く飾り布のことです。

 

絞りや刺繍が入っているものなど種類は様々で、
コーディネートの大きなポイントとなります。

 

帯〆

帯〆(おびじめ)とは帯を固定するために帯の中央に締める紐のことです。

こちらもパールが付いていたりつまみ細工が付いていたりと種類は様々で、
コーディネートにおいてアクセントになる小物ですね。

 

草履バック

振袖用として草履とバックでセットのものをご準備される方が多いです。
生地は帯地やエナメル地など様々なものがあります。

 

上記のものはお顔映りを見ながら、また全体のバランスを見ながら
選ばれるといいと思います。

 

ショール

成人式での振袖姿を連想するとき、一緒についてくるほど一般的なアイテムではないでしょうか?
こちらはオシャレでつけるというよりも、防寒のために身に付けるという場合が多いですね。
着物自体が保温効果を持ち、温かいものですが、首周りは衣紋を抜くため首元が冷えてしまいますので、外では身に付けるようにしてくださいね。
尚、ショールはコートと同じ役割ですので室内では外すのがマナーです。

 

足袋

足袋(たび)は足にピッタリ添うものを選ばれると綺麗です。
ですのでサイズを選ぶ際は、普段履いている靴(スニーカー)よりも0,5㎝小さいサイズを目安にされると探しやすいです。

肌襦袢・裾除け

こちらは2つとも肌着になります。
肌襦袢と裾除けがつながったワンピースタイプのものもありますが、
ふじもとでは、長さの調節がしやすい上下の分かれている肌襦袢と裾除けを使用しております。

 

 

腰紐

腰紐(こしひも)とは着物や襦袢を着付ける際に、胴に巻く紐のことです。
これは補正としてタオルを身体に巻く際にも使うので、4,5本ご用意頂けると安心です。
(ふじもとで取り扱っております小物セットには4本入っております)

伊達〆・マジックベルト

伊達〆(だてじめ)と聞いて私は最初全然わかりませんでした…。
この2つは着物を着付けた際、腰紐の上から結んで襟合わせがずれないようにするためのものになります。
マジックベルトも同様の役割を持ち、端にマジックテープが付いているため、伊達〆より簡単に付けることができます。
ふじもとでは長襦袢にはマジックベルト、着物には伊達〆を使用しておりますが
伊達〆とマジックベルト、どちらかが2つでも大丈夫です。

 

補正(腰パッド)

「補正(ほせい)」という言葉自体、あまり聞きなじみがないのではないでしょうか?
補正とは、着物を着やすいように体型を整えることで、
身体の凹凸を平らに、いわゆる寸胴体型に整えさせて頂くためのものになります。
ふじもとでは腰に巻く腰パッドというものを使用しておりますが、
お持ちでない方はタオルを腰に巻かれても大丈夫です。(その際に腰紐を使用します)
タオルの厚さは微調整が必要になるのでフェイスタオルで生地の薄いものが理想です。
その場合は2,3枚ご用意くださいね。

 

帯枕

帯枕(おびまくら)とは帯を締める際、様々な帯姿を形作り、帯山に立体感を出すための小物になります。
これは帯揚に包んで隠します。
帯揚には飾りとしてだけでなくこのような役割もあります。

 

帯板

帯板(おびいた)とは帯の形を整えるために使う小物です。また帯の張りを出すためにも使われます。
こちらは両端にベルトが付いているタイプが使いやすく、ふじもとでもこのタイプを使用しています。

 

衿芯

衿芯(えりしん)とは長襦袢の襟の内側にあるポケットに差し込み、襟元に張りを持たせ、着物を着る際に襟を綺麗な形で着て頂くための小物になります。

 

三重紐

こちらも「三重紐って何?」と思われる方が多いかもしれませんが、こちらは帯を結ぶ際の重要なアイテムです。
三重紐とは3本のゴム紐が重なり、その両端から1本ずつゴム幅と同じ幅の紐が付いているもので、
その3本のゴムの間に帯を畳んだり形作ったものを通すことで様々な帯結びの形を作れます。
こちらを使用することで帯結びのバリエーションを一気に増やすことができ、とっても華やかにできるので是非ご準備ください。

 

いかがでしたでしょうか?
言葉だけではわかりにくいというところもあったかと思います。

今回書かせて頂いたものすべて、ふじもとにご用意がありますので
いつでもご相談くださいませ。(ご予約はこちらより)

参考にして頂けましたら幸せます。ありがとうございました。

山下