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「古典」?「モダン」?この2つの違いとは?柄の謎について教えちゃいます

登録日:2023.11.10

レポート振袖振袖選び

 

こんにちは!

山口市米屋町商店街にあります、ふじもと呉服店呉服部の山下です。

 

来年の二十歳のつどい(成人式)まで2ヶ月を切りましたね。

対象の方はじわじわと実感してくる頃でしょうか。

 

中にはもう振袖を着るのを楽しみにしてくださってる方もいらっしゃるかもしれませんね。

そんな先輩方の姿を見て、自分はどんなのを着ようかなと考え中の、再来年以降、成人を迎えるお嬢様もいらっしゃると思います。

 

いろんなカタログやネットを見て、イメージを膨らませたりしているんじゃないかと思いますが、

その中で「古典柄」と「モダン」というワ-ドに「?」となった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

実際、お店に来てくださったお嬢様からも「古典とかモダンってなんですか?」と聞かれたことがあります。

 

端的に言いますと古典柄とは、昔ながらの柄で流行はなく、格式ある色や柄が使われているものを指します。

古典柄振袖

それに対しモダン柄とは、現代的な色と柄が使われているものを指します。

モダン振袖

と、言われてみてもよくわからないですよね。

 

ですので、今回はお嬢様方が気楽に振袖を選んで頂けるように、古典とモダンについて、当店にある振袖などを参考に説明させて頂きたいと思います。

 

目次

(1)古典柄とは
①松
②鞠
③桜
④梅
⑤菊
⑥牡丹
⑦貝桶
⑧御所車

(2)モダン柄とは

(3)まとめ

 

 

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(1)古典柄とは

 

古典柄とは先ほども書きました通り、昔ながらの柄で中国から伝わったものとされています。

柄1つ1つに意味が込められており、縁起が良いものとなっています。

振袖に使われるものだと主に

松・鞠・桜・梅・菊・牡丹・貝桶・御所車

などがあります。

それぞれの意味もご紹介します。

 

①松

松振袖

松はその長い寿命と、一年中葉が緑色を保っている姿から、「長寿」の象徴とされています。

 

②鞠

鞠振袖

鞠とは手毬のことで、長い糸を巻きつけて作ることから「縁を結ぶ」という意味を持ちます。また鞠の丸いフォルムに「躍動感ある人生」と「丸く収まる円満」への願いが込められています。

 

③桜

桜柄振袖

日本の代表的な花として、長い冬を耐え抜いて一気に花を咲かせる姿から、「幸先の良さ」を象徴しています。人生の旅立ちに相応しい文様ともされています。

 

④梅

梅柄振袖

梅は厳寒の中、いろんな花に先駆けて、清楚なはなを咲かせることから、「忍耐力」そして「生命力」の象徴とされています。また栄養豊富な実をたくさんつけることから「子孫繁栄」の象徴ともされています。

 

⑤菊

菊振袖

菊は「長寿」を象徴する花の代表格です。様々な伝説をもとに「不老不死」「無病息災」「邪気払い」などの願いも込められています。

 

⑥牡丹

牡丹振袖

牡丹は美しい大輪の花を咲かせることから「百花の王」と呼ばれ、豊作の兆しとなる瑞花であることから「幸福」「高貴」「富貴」の象徴とされ、大変縁起が良いとされています。

 

⑦貝桶(かいおけ)

貝桶振袖

貝桶は平安時代の遊びである貝合わせの貝を入れておくための器のことで、嫁入り道具の1つとして美しい作りとなっています。貝合わせが貝殻を合わせて遊ぶことから、「夫婦和合」「夫婦円満」の意味があるとされています。

 

⑧御所車(ごしょぐるま)

御所車振袖

御所車とは平安時代の貴族の乗り物である牛車の俗称になります。そこから「貴族のような華やかさ」の象徴とされています。また、御所車にいっぱい花を乗せた「花車」という柄があります。この柄には幸せの象徴である花があふれていることから「幸せにあふれますように」という願いが込められています。

 

調べてみると、この他にも様々な文様があり、またさらにそれぞれたくさんの要素を持ち合わせています。

意味がわかると、振袖選びがより一層楽しくなりそうですね!

 

(2)モダン柄とは

 

そもそもモダンとは、英語で「現代的な」「近代的な」という意味の言葉です。

普段耳にするとすれば大正「モダン」や昭和「モダン」といった言葉になるのではないでしょうか?

 

ファッション用語としても使われており、「流行を取り入れた現代的なルック、着こなし方」を指すそうです。

これで言うと、モダン柄とは流行の現代的な柄ということになりますね。

 

ですが、モダン柄はこれが今流行っている!流行っていない!だけでは判断ができません。

モダン柄振袖

↑のようなビビットな色合いでしたり、ストライプの柄が入っているものもモダンに分類されます。

最近の流行りはくすみカラーでシンプルな振袖ですので、今の流行りとは合いませんが、近代的な要素を含んでいますのでモダンといえます。

このような洋服的な要素は近代のものですからね。

そういった視点で見るとわかりやすいかもしれません。

 

また古典柄に使われるモチ-フでも、描き方によってはモダンになります。

モダン梅柄振袖

このようにモチ-フは梅でも、大きく、また抽象的に描くことでモダンっぽく見えますよね。

先ほどのビビットカラーが使われた振袖も柄のモチ-フは古典的です。

ですが、デフォルメすることによって印象を今っぽく変えることができているんです。

面白いですよね!

 

またモダンとは少し違った洋花の振袖もあります。

こちらの振袖はビジュ-で飾りつけられています。

洋風ラインストーン着物

こういった要素はモダンですね。

このようにそのときそのときの流行りかどうかはモダンかどうかの判断基準にはならないということです。

また昨今のくすみカラーやこのようなビジュ-の飾りは、店頭からいずれなくなってしまうでしょう。

くすみカラー振袖

時代の移り変わりとともに、皆さまの好みも変わっていくように、流行りのものはいずれ飽きられてしまうものだということです。

 

それに対し、古典柄は昔ながらの柄ですので、流行はなく、この先何十年何百年も着て頂いて大丈夫な柄です。

 

ですので、振袖を購入してくださったお客様はほとんどがこの古典柄を選ばれています。

いずれお嬢様が結婚し、子供ができて、またその子がお母様となったお嬢様の振袖を着れるように。長く長く、想いを受け継いでいく柄として古典柄はあるのでしょうね。

 

 

(3)まとめ

 

まとめると古典柄とモダン柄の違いは、いつ頃生まれた柄なのか、という点と、飽きがくるかこないか、という点にあると思います。

もちろん飽きに関しては絶対とは言えません。

ですが、長く着られるかで言うと、間違いなく古典柄の方が長いです。

全体的な雰囲気によってはモダン柄でも長く着て頂けるものもありますので、実際にお店で広げて見られるのがやはり1番だと思います。

 

また選ぶときの感覚で言うと、和服っぽいか洋服っぽいかで見るとわかりやすいと思います。

古典柄かモダン柄かはお好みでどちらにするか選んで頂いて大丈夫です。

山口でモダンはダメとか、周りの人がモダン柄ばかりだから古典柄はよくない、などということはまったくありませんので、楽しく自分の好みで選んでください。

 

 

いかがでしたでしょうか?

参考にして頂けましたら幸せます。

わかりづらいところ、その他気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

直接お店にお越しくださるのも大歓迎です。

 

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山下