スタッフブログ

振袖や帯ってどうたたむの?次も着るためにきちんと収納しよう

こんにちは!

山口市米屋町商店街にあります、ふじもと呉服店呉服部の山下です。

今回は質問の多い「振袖のたたみ方」について書かせていただきます。

 

\振袖のご相談は、ふじもと呉服店/

▽▼振袖選びは、試着予約から!ご相談ご予約はコチラ!▼▽
ご来店予約
 

目次

1.振袖・振襦袢ふりじゅばん・袋帯のたたみ方
2.保管について
3.おわりに

 

1.振袖・振襦袢ふりじゅばん・袋帯のたたみ方

振袖のお手入れにおいて、着用後の「たたみ方」は非常に重要です。

どれほど高価で上質な振袖であっても、誤った方法で収納するとシワや型崩れ、湿気によるカビや変色の原因となります。

二十歳のつどい(旧成人式)や結婚式、前撮りなどで着用した後は、正しい方法で振袖・振襦袢ふりじゅばん・袋帯をたたみ、次回も美しい状態で着られるよう保管することが大切です。

ここでは、それぞれの基本的なたたみ方と注意点について詳しく解説します。

 

(1)振袖

まず振袖をたたむ前には必ず陰干しを行いましょう。

着物は着用中に汗や湿気を吸収しているため、すぐに収納するとカビや黄変の原因になります。

着用後はきものハンガーや、あれば衣桁いこう(主に室内で着物を掛けたり、陰干ししたりするために用いる和風の家具、着物用ハンガーラックのこと。下図)に掛け、風通しの良い室内で数時間から半日程度陰干しを行いましょう。

衣紋掛け

また衿元えりもとそで口、すそなどに汚れが付着していないか確認し、汚れがある場合は早めに専門店へ相談することが重要です。

たたむ際には清潔な畳や布の上、あるいはたとう紙を広げた上で作業しましょう。

たとう紙(畳紙)とは: 着物や帯を包んで保管するための和紙のこと

たとうし

次はたたみ始める前に、振袖の部位の確認をしましょう。

背縫い: 着物の後ろ身頃(背中側)の左右を縫い合わせること、またはその縫い目のこと

おくみ: 着物や浴衣の胸元からすそにかけて、左右の前身頃(まえみごろ)の端に縫い付けられた細長い半幅の布、またその縫い目を衽線おくみせんという

前身頃: 衣服の胴体部分(身頃)のうち、体の前側、胸やお腹側を覆う部分のこと。そでえりを除いた本体部分のことで、背中側にあたる部分は「後ろ身頃(うしろみごろ)」と呼ぶ

普段は聞かない言葉ばかりで難しいかもしれませんが、以下この名称を使って説明していきます。

振袖の基本的なたたみ方は「本だたみ」と呼ばれる方法です。

まず振袖の内側を上に、えりを左側にして広げます。

その際、振袖が擦れないように下に衣装敷きを敷いておきましょう。

衣装敷き:着物の着付けや畳む作業、コーディネートを組む際に床や畳の上に敷いて大切な着物を汚れや摩擦から守るための専用シートのこと

衣装敷き

たとう紙の上などでたたんでも大丈夫なのですが、この衣装敷きの上でたたむのが一番理想です。

広げたらすそからたたんでいくのですが、先に右そでそで付けに沿って山折りに折り返しておくと後が楽になります。

忘れてしまっても、あとでたたむこともできますのでそんなに気にされなくても大丈夫です。

広げたらまず、振袖の手前側にある脇線を折りたたみます。

 

脇線をたたむ

次に衽線おくみせんに沿って外側に折り返します。

折り返し

そして反対側のすそを上から被せます。その際、端は折り返したおくみに合わせます。

裾重ね

次は反対側の脇線を最初に折った手前の脇線に合わせます。

脇線

裾

裾

すそはこれで一旦完了です。

次はすその折り目に合わせてえりまで折りたたみます。脇線は合わせて、えりも両えりが重なるようにたたみます。

襟振袖など着物をたたむときのポイントはすでについている折り目に沿ってたたむことです。

それにより余計なシワを防ぐことができますし、何よりたたみやすいので折り目に注意してたたみましょう。

そして次にえりですが、衽線おくみせんに沿ってたたむとえりだけがはみ出してしまうと思います。

これはどうしたらいいかというと、えりをよく見るとうっすらと3本の折り目があります。

線三箇所

正面から見て左の線を肩に合わせて、そして真ん中の線を谷折りにし、右の線を左に重ね合わせると

ピッタリ綺麗にたためます。

襟重ねる

その際、えりが横になるようにたたみましょう。

襟

本だたみの仕上がりは長方形なので、そうなるように広げながらたたみましょう。

ここまできたらあと少しです。

 

次はえりを包むように左後身頃を上から被せます。上線が背縫い、下線が脇線になっていることに注意しましょう。

重ねる

そしたら今度は左そでを胴体に被せるようにそで付けに沿って折り返します。

そしてそのそで先を4分の1ほど左に向かって折りたたみます。

その上に重ねるようにすそを肩線まで折りたたみます。

下にある右のそで先がはみ出しているのでそれも同じように重ねてたたみます。

完成これで完成です!

 

ちなみに最初に右そでを折り返し忘れていた場合は、たたんだ振袖の手前両端を掴んで一度ひっくり返し、そでを重ね合わせてまたひっくり返します。最後にはみ出したそで先を折りたたんだら同じく完成です。

振袖はそでが長いため、そで先が折れ曲がらないよう注意しながら整えることが大切です。

 

振袖は未婚女性の第一礼装であり、長いそでと豪華なデザインが特徴です。

「振袖」という名称は「振るそで」に由来し、成人式や結婚式などの晴れの日に着用されます。

華やかな友禅ゆうぜん染めや金彩きんさい加工、刺繍が施されているものも多く、収納時には特に柄部分への配慮が必要です。

金駒刺繍きんこまししゅう金彩きんさい箔加工が施された部分は強く押さえつけると傷むことがあるため、和紙や薄紙を挟んで保護するとより安全です。

金駒刺繍きんこまししゅう: 木製の「駒(糸巻き)」に巻いた太い金糸や銀糸を下絵の輪郭に沿って生地にはわせ、細い綴じ糸で留めていく日本特有の伝統的な刺繍技法のこと

 

(2)振襦袢ふりじゅばん

次に振襦袢ふりじゅばん長襦袢ながじゅばん)のたたみ方について説明します。

長襦袢ながじゅばんは振袖の下に着るため表からは見えませんが、着姿の美しさを左右する大切な衣類です。

特に半衿はんえり周辺が崩れると着付けに影響するため、丁寧な収納が求められます。

長襦袢ながじゅばんも振袖同様に陰干しをして湿気を飛ばした後にたたみます。

その際襟芯えりしんは絶対に外しておきましょう。

衿芯

襟芯えりしんを入れたまま無理やりたたんでしまうと、襟芯えりしんが折れ曲がってしまい、次着るときに使えなくなってしまう場合が多いです。

襟芯えりしん襦袢じゅばんの内側に入っていますので、欠かさずチェックしましょう。

ちなみに半襟はんえりは付けたまま収納されて大丈夫です。

ですが、ファンデーションが付いたまま直してしまうと後々シミになってしまいますので、しっかり確認をしましょう。

付いていた場合はクリ-ニングに出してから収納してください。

 

そしてたたみ方ですが、長襦袢ながじゅばんは「襦袢じゅばんだたみ」で収納します。

まずは振袖と同じくえりを左にして広げます。その際下には衣装敷きを敷きましょう。

長襦袢次に両脇線を折ってえりを重ねます。左が上前になるのでその通りに重ね合わせます。

重ねる

そして振襦袢ふりじゅばんをたたむとき綺麗に見えるかどうかを分けるのがえりのですが

えりはまず中心を内側に倒すように折ります。その際倒したポイントから逆三角形になってたらOKです。

襟元三角

そして両側それぞれでえりを重ねてたたんだらえりは完成です。

襟完成

これだけで一目置かれますのでぜひやってみましょう。

次に脇線を背中心に向かって折りたたみます。これはどちらからでも大丈夫です。

背中心

そしたら次はそでそで側の脇線まで折り返します。綺麗に見えるようきっちり縦に折りましょう。

折り返し片側ができたら次は反対側も同じようにします。

背中心

最後に入れるたとう紙に合わせてすそを内側に折りたたんだら完成です。

たたむ

長襦袢ながじゅばんは振袖よりも生地が薄く柔らかいため、強く押し付けたり折り目を増やしたりするとシワになりやすい特徴があります。

衿部分は特に圧迫しないようふんわりと収納することが重要です。

また、長襦袢ながじゅばんには正絹しょうけんだけでなくポリエステル素材もあります。

正絹しょうけんは湿気を吸いやすいため防湿対策が欠かせません。

一方、ポリエステルは比較的管理しやすいものの、折りジワが付きやすい場合があります。

それぞれの素材の特徴を理解しながら保管することが大切です。

振袖と長襦袢ながじゅばんを別々のたとう紙に収納すると通気性が確保され、カビ予防にもつながります。

 

(3)袋帯

袋帯のたたみ方も振袖の保管において欠かせない知識です。

袋帯は振袖に合わせる帯の中でも格式が高く、金糸・銀糸や箔加工など豪華な装飾が施されていることが多いため、折りジワや圧迫による損傷に注意しなければなりません。

まず、着用後は帯を広げて湿気を飛ばします。

帯広げる

その後、表を下にしてまっすぐ広げ、シワを軽く手で伸ばしながら整えます。

整える

袋帯は基本的に元の折り目を利用してたたみます。

折り目に沿って半分、また半分とたたんでいけばそれだけで大丈夫です。

帯をたたむ

また、折り返し部分に真綿や丸めた和紙を芯として入れることで折りジワを軽減できます。

これは振袖のすそを肩線まで折りたたむ際にも使うと、シワを防げます。

帯は振袖以上にシワが残りやすいため、無理に押し込まずふんわりとたたむことがポイントです。

帯の柄は振袖コーディネート全体の印象を大きく左右します。

近年では伝統的な文様だけでなく、洋風のデザインやモダンな配色の袋帯も人気を集めています。

帯結びによっても雰囲気が大きく変わるため、帯を美しく保管しておくことは次回の着付けにもつながります。

実際に着物愛好家の間でも、帯結びによって振袖姿の印象が大きく変化すると広く認識されています。

 

2.保管について

収納時には振袖、長襦袢ながじゅばん、袋帯をそれぞれたとう紙に包みます。

たとう紙には湿気を吸収しながら着物を保護する役割があります。

ただし、長期間使用したたとう紙は吸湿力が低下するため、数年に一度交換するのが理想です。

また乾燥剤を使用する場合は入れ過ぎに注意しましょう。

振袖をはじめとした着物は基本絹ですので、防虫剤はなくても大丈夫ですが、ウ-ルなどの場合は注意しましょう。

保管場所は湿度が低く風通しの良い場所が適しています。クローゼットの上段や桐たんすなどが理想的です。

さらに、年に一〜二回は虫干しをしておくのがオススメです。

梅雨明けや秋晴れの日など湿度の低い時期を選び、着物を広げて風を通します。

これにより湿気や臭いを逃がし、カビや虫食いを予防できます。

特に正絹しょうけんの振袖は長期保管中に湿気の影響を受けやすいため、定期的な点検が欠かせません。

シミや変色を早期発見できれば、修復費用を抑えられる場合もあります。

また今はガ-ド加工の技術が発達して、カビやシミをできにくくすることができます。

それがパ-ルト-ン加工です。

これは着物の撥水防汚加工で、ふじもとで取り扱っている振袖すべてにこの加工が施されております。

またこの加工をしているものは、クリ-ニングは京都のクリ-ニング屋さんにお任せしているのですが、通常だと7,700円かかるところがなんと1,100円で何回でもお出しいただけるようになっているんです。

シワも伸ばされて、さらには綺麗にたたんだ状態で戻ってきますので、そのまま収納してもOK!(たとう紙は普通紙になるので入れ替えだけはしておく方がオススメです)

今はできることがいろいろと増えていますので、気になったら一度ご相談くださいませ。

 

3.おわりに

振袖は単なる衣服ではなく、人生の節目を彩る大切な晴れ着です。

成人式や結婚式への列席、前撮りなど、一生の思い出に残る場面で着用されることが多く、親から子へ受け継がれる「ママ振袖」として活用されるケースも増えています。

その価値を長く保つためには、着用後のお手入れと正しいたたみ方が欠かせません。

振袖は本だたみ、振襦袢ふりじゅばん襦袢じゅばんだたみ、袋帯は折り目を活かした帯だたみを基本とし、それぞれの素材や加工に合わせて丁寧に収納することで、美しい状態を長期間維持できます。

日頃から正しい知識を身につけ、大切な振袖を次の世代へと受け継いでいきましょう。

 

 

いかがでしたでしょうか?

今回は振袖など着物のたたみ方についてまとめました。

参考にして頂けましたら幸せます。

 

他にも振袖や二十歳のつどいに関する情報を記事にしてまとめておりますので、ぜひそちらもご覧くださいませ。

わかりづらいところ、その他気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

直接お店にお越しくださるのも大歓迎です。

 

関連記事はこちら

振袖、長襦袢ながじゅばんのたたみ方 ~着物ってどうたたむの?~

振袖購入前の不安を徹底解消!保管・お手入れ・活用術まで全部お任せください

知っておきたい 着物、振袖の保管、クリーニングのこと。 

 

▼▼▼お得な、ご来店キャンペーン▼▼▼

お友達紹介キャンペーン

資料請求ボタン

ご来店予約

 

ふじもとは、山口県内で唯一の日本着物システム(JKS)加盟店として
山口市、防府市、萩市、長門市、美祢市を中心にご案内をしております。
振袖ふりそで選びから成人式後のアフターフォローまで
誠心誠意、スタッフ全員でお手伝いさせて頂きますので、
どうぞよろしくお願い致します!

 

山下