きものの雑学
肩身が狭い

奈良時代以降、男子の成人を示す儀式として元服がありました。その元服までは、きものを大きめに仕立て、肩幅を狭くして着ていました。成人するまでは「まだ一人前ではない」という元の意味から、他人に対して引け目を感じ、世間に対して面目が立たないことやその場にふさわしくないこと、自分の存在が小さく感じられるような心理状態を「肩身が狭い」と表現するようになりました。
奈良時代以降、男子の成人を示す儀式として元服がありました。その元服までは、きものを大きめに仕立て、肩幅を狭くして着ていました。成人するまでは「まだ一人前ではない」という元の意味から、他人に対して引け目を感じ、世間に対して面目が立たないことやその場にふさわしくないこと、自分の存在が小さく感じられるような心理状態を「肩身が狭い」と表現するようになりました。