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「物」があっても「抜け」はある⁉~振袖をきちんと着るための確認事項~

 

こんにちは!
呉服部の山下です。

 

来年の成人式まであとちょうど一ヶ月くらいとなりました。
成人を迎える皆さま、またそのご家族様はドキドキしてお待ちかと思います。

購入かレンタルで決められた方もいらっしゃると思いますが、
中にはお母様の振袖を着て出られるというお嬢様もいらっしゃると思います。

ここで、振袖を着るために必要なものを確認してみましょう。

 

1振袖
2振襦袢
3袋帯
4帯揚げ
5帯締め
6重ね衿
7草履バッグ
8ショ-ル
9足袋
10腰紐
11伊達締め
12マジックベルト
13補正(腰パッド、タオルなど)
14帯枕
15帯板
16衿芯
17肌襦袢
18裾除け
19三重紐

 

以上19点になります。

ですが、着付け師さんによってはこちらに含まれないもの(例コーリンベルトなど)を
持って来てくださいと言われる場合もございます。

上記19点はふじもとでお着付けさせて頂く際にご用意して頂くものになりますので、
何が必要なのかは着付をお願いされた先にしっかり確認を取るようにしてください。

※ふじもとではこれらすべてが振袖とセットになっておりますのでご安心ください。

 

そして、もしこれらをご自身で用意して頂く場合、いくつか注意点があります。

再来年や、またその次の年に成人式を控えている皆さまが
成人式が近づいたから振袖を持って行ったらいろいろと抜けてるところがあった!

なんて事態を防ぐために、今回はそれらの注意点についてまとめたいと思います。

来年成人を迎える皆さまにもこちらを最終確認としてご参考にして頂けたら幸いです。

 

 

2振襦袢

 

振襦袢でまず最初に確認して頂きたいのは襟元です。

振襦袢は襟に半襟という布をもう1枚被せて付けておく必要があります。

たまにお持ちの襦袢を見せて頂くと、
襟がついていなかったり、ついていてもシミだらけになっていることがあります。

振襦袢は振袖の下に着て頂くもののためほとんどの範囲は表から見えることはありませんが、
襟だけはしっかり見えますので、こちらはきちんと綺麗なものが付いているか確認しましょう。

 

その他、これは振袖以外の着物を着られるときもありますが、
襦袢のお袖の丈が着物と合っていない場合があります。

振袖はお袖の丈も、着られたとき見栄えがする長さでありつつ、
床を引きづらないように仕立てます。

ですのですべての振袖のお袖丈が同じわけではないのです。

振襦袢のお袖丈が短いと振袖の袖から出てしまって、
せっかくの振袖姿を台無しにしてしまいます。
(少し長いくらいでしたら振袖のお袖の中で畳んで調整します)

身丈も長すぎたり短すぎてはいけませんが、振袖が着れる寸法であれば大丈夫ですし、
もし少し長かったとしても腰紐で調整ができますので問題ありません。

ですので、襟の確認とご一緒に、振袖と振襦袢の袖丈が合っているかも確認してください。

セットで仕立てられたものでしたら大丈夫ですが、

心配な場合は一度試着して頂くことをオススメします。

 

 

7草履バッグ

 

草履バッグも言わずもがな、必需品ですね。

準備する際、存在を忘れてた、ということはあまりないと思いますが、
あるからOKというわけではありません。

草履は履かずに長年置いておくと、湿気、つまり水分を含み表面がベタベタしたり剥がれてしまうことがあります。

大丈夫そう、と思ってもいざ履いて出かけてみたら底が取れてしまった、
ということもありますので、草履は早めに確認しておくことをオススメします。

 

 

9足袋

 

足袋は靴下と違いこはぜというウロコ型の薄い金属を糸に引っ掛けて履くようになります。

また親指とそれ以外の指で爪先が分かれてるので、
足の長さが合うとしても、いざ履いてみると爪先が余ったりキツかったりします。

足にピッタリと足袋がハマっている姿の方が振袖も全体的に美しく映りますので、
事前に一度履いてみられることをオススメします。

草履と足袋については↓もご参考ください。

成人式間近!実用編 ~草履を選ぶ前に知っておいてほしいこと~

 

 

10腰紐

 

腰紐とは振袖を着られる際、上から巻き付けて振袖が落ちないようにするための紐です。

こちらは長さが十分にある布紐であれば問題ありませんが、

数はできれば4~5本用意して頂きたいです。

 

振袖を着るには、基本的には振襦袢で1本、着物で2本と計3本で足りますが、

腰の補正に腰パッドではなく、タオルだけをつける場合にも、この腰紐を使用します。

また綺麗に着付けるため、着付け師によってはお端折り(おはしょり)をつくる際にも1本使うことがありますので、多めに用意して頂くと安心だと思います。

※ふじもとの小物セットには腰パッドが入っているため、腰紐は4本入っております。

 

 

11伊達締め
12マジックベルト

 

この2つはよく「何に使うんですか?」と聞かれますが、

実は着崩れ防止のために先ほどの腰紐の上から結んで、
襟合わせがズレようにするためのとても重要なものです。

基本的にはマジックベルトを振襦袢の上に、伊達締めを振袖の上に付けますが、
どちらかが2つあっても大丈夫です。

マジックベルト1本だけ →❌
伊達締め1本だけ →❌

マジックベルト2本 →⭕️
伊達締め2本 →⭕️

綺麗な姿のままで1日を終われるように、是非ご確認頂けたらと思います。

 

 

16襟芯

 

襟芯とは、振襦袢の内側のポケットに入れて、襟の形を美しく保つための小物です。

たまにこれを振襦袢のポケットに入れたまま保管される方がいらっしゃいますが、
そうすると変な形に襟芯が曲がってしまって、次使うときに振袖の襟がおかしくなってしまいます。

ですので、使わないときは振袖をしまうタンスやケースの端に広げて収納されることをオススメします。

 

そして、もし既に曲がってしまっていた場合はくるくると襟芯を巻いて、端をテープで固定してください。

そうすると、振袖の後ろ襟のように曲線を描くようになりますので、
そこまで戻ったらまた広げて保管してください。

 

 

いかがでしたでしょうか。

もし来年成人を迎えられる方がこちらを読んで「抜けがある!」と
思われた場合は、半襟の付け替えなどはお日にちを頂くこともありますので、
急いでご準備されることをおススメします。

前撮りをされる方はその際にもご確認させて頂きますし、
それ以外のときでも、いつでもご相談に乗らせて頂きます。

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また、その他成人式の事で何かご不明なことがあれば
お気軽にご相談くださいませ。

 

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山下