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重ね衿や半衿って?振袖選びでは衿元にこだわろう!

重ね衿や半衿って?振袖選びでは衿元にこだわろう!

こんにちは!
呉服部の山下です。

今日は4月8日。
小学校・中学校・高校では今日は入学式ですね。

入学式などの話を聞くとなんだか懐かしい気持ちになります。

ご臨席されるお母様方の中には着物を着て行かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ふじもとでも毎年何名様かお着付けをさせて頂いております。

その着姿を見てみると中には襟元に着物と長襦袢以外の襟を付けている方がいらっしゃると思います。

それは「重ね襟」といって、
着物を着た際に何枚もの着物を重ね着しているように見せられる装飾品なのですが、
「慶び(福)が幾重にも重なりますように」という願いも込められているものになります。

この重ね襟は振袖を着る際にも身につけるものになります。

重ね襟など、襟周りのものはお顔近くにつけることもあり振袖の印象を決める重要なものになります。

重ね襟を赤から黄色に変えるだけでも
ガラッと印象は変わります。

ですので、今回はその重要な重ね襟にはどんなものがあるのか。
またこちらに加えて、同じく襟元に見える長襦袢の襟にはどんなものがあるのかについてもご紹介したいと思います。

1.重ね襟

まず最初は、ふじもとでよくコーディネートで使わせて頂いているこちら。
重ね襟

様々な色の襟に金の縁がついているものになります。
この色が入るだけでも違いますが、金の縁がついていることにより
より豪華に見せることができます。

ですが中には落ち着いた印象の方が好き、シックな雰囲気にしたい
というお嬢様もいらっしゃると思います。

そういった方は、この襟を反対に向けることで一色だけを出すことができます。
一色だけ重ね襟

また金を多く使って洗練さを出したり、
金を多く使った襟

金だけを出すこともできます。
重ね襟金だけ

成人式のときは色に金縁で華やかにして、
また数年後結婚式で着られるときには金を多くしよう、など
その時々でしたい印象にできるバリエーション豊かなものになります。

色自体20色近くありますので、試しがいがあるかと思います。

次は今大人気の3色の重ね襟です。
3色の重ね襟

地色に金縁、そしてさらにまた別の色の縁がついたもので、
こちらはより華やかに、また豪華に見せることができます。

これもまた裏返すことで違った印象の襟になります。

裏は金なしの2色。

成人式では3色で豪華にしたけど友達の結婚式では少し控えめにしよう、
といったときなどに使えます。

また裏も表も2色の襟もあります。
裏も表も2色の襟

これは表と裏で色の配分が逆になっているので、着る時々でガラッと印象を変えることができます。

この他、単色のものもありますし
生地に桜や市松などの模様が入ったものもあります。

重ね襟は入れるだけで華やかさがグッと出ます。

またその色によって可愛らしくなったりカッコよくなったりと色々印象を変えられます。

襟1つで印象を変えられるって楽しいですよね。

これが重ね襟が大切な理由です。

襟1つとっても、振袖のコ-ディネ-トにおいてはとても重要ということです。

ですので、振袖選びのときには是非重ね襟も気をつけてみてください。

2.半襟

もう1つ、襟元で注目すべきなのは長襦袢の襟です。

これを半襟といいます。

着物姿を思い浮かべたとき、着物襟の内側に白の無地の襟があるかと思いますが、その白い襟こそが半襟です。

よく見かける訪問着や黒留袖などは、ほとんどの方が真っ白で無地の半襟をしていらっしゃると思いますが、振袖では刺繍の入った半襟をしている方が多いです。

それはなんと言っても華やかさが違うから。

せっかく他の小物を豪華にしても、襟元が真っ白だと寂しく見えてしまうことがあります。

ですがこの半襟を入れるだけで、パッとお顔周りを一段と明るく華やかにすることができます。

その半襟にはどんなものがあるかというと、

まず白地に白い梅の花の刺繍が入った半襟。

白い梅の花の刺繍が入った半襟

そんなに変わらないのでは?
と思うかもしれませんが入れてみると全然違います。

花の中心に金糸が使ってありますし、何より刺繍自体が光沢を放っていますので、控えめで上品でありながらもお顔を明るく映してくれます。

金をよりふんだんに使ったものもありますので、他の半襟でもそうですが、お嬢様ご自身が持つイメージや振袖に合わせて選ばれるといいと思います。

次に赤い花の刺繍が入った半襟です。

赤い花の刺繍が入った半襟

襟元に色味が足りないなと思ったときにこちらを入れると、バランスが取れると同時に可愛らしさが増します。

赤以外にもオレンジやピンク、青など様々な色の半襟もありますので、お好みでお選びください。

様々な色の半襟

また半襟の地色が赤や黒になっているものもあります。
黒地の半襟

こちらを入れるとより個性が効いたコ-ディネ-トになります。

赤や黒の他、カラシ色やピンクなどもありますので、色々試してみると楽しいと思います。

また古典でも市松や七宝、洋風な柄などもあります。

洋風な柄

最近だとレ-スでできた半襟もあります。
レ-スでできた半襟

同じくレ-スでできた手袋などと合わせるとよりオシャレになりそうですね。

どれがいいかは品物だけを見るより、やっぱり一度振袖を着て、当ててみるのが一番だと思います。

意外なものが似合っている場合もありますので、後悔のない振袖選びのためには強くオススメします。

また、なくてもいいという選択ももちろんあります。

襟元をスッキリさせたいという方もいらっしゃいますよね。
振袖だからしなくちゃいけないということはないので、是非お好みに沿って選んで頂けたらと思います。

いかがでしたでしょうか?

参考になったなら嬉しいです。

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山下