スタッフブログ
こんにちは。ふじもと呉服店の原田です。
成人式の振袖を探し始めた17歳、18歳、19歳のお嬢様から、よくこんなお声をいただきます。
「かわいい振袖が多すぎて、どれを選んだらいいか分からない」
「自分に似合う色が分からない」
「友達と振袖の色が被りそうで心配」
「お母さんと好みが合わなくて、なかなか決められない」
お母様からは、
「本人の好きなものを選ばせたいけれど、成人式らしい上品さも大切にしてほしい」
「振袖が決まった後、小物はどう選べばいいの?」
「今どきの振袖コーディネートがよく分からない」
といったご相談もいただきます。
でもご安心ください。
成人式の振袖コーディネートは、振袖そのものだけで決まるわけではありません。
同じ一枚の振袖でも、重ね衿、帯揚げ、帯締めなどの小物を替えるだけで、「かわいい」「大人っぽい」「かっこいい」「上品」「個性的」と、驚くほど印象が変わります。
今回ご紹介するのは、落ち着きのあるからし色を基調に、白、えんじ、紫、紺などの古典柄が華やかに描かれた振袖です。
この一枚を使って、小物の色や組み合わせを変えながら、何通りものコーディネートを作ってみました。
お嬢様とお母様で写真を見比べながら、「私はどれが好きかな?」と考えてみてくださいね。

目次
1. 振袖選びは「好き」と「似合う」の両方を大切に
2. 同じ振袖でも小物で印象が変わる理由
3. えんじ色でつくる、華やかで上品なコーディネート
4. 黒を効かせた、大人っぽくかっこいいコーディネート
5. 白とグリーンでまとめる、透明感のあるコーディネート
6. 振袖が決まったら行う「第二ステップ」とは?
7. 17歳・18歳・19歳の振袖選びで多い疑問
8. 親子で楽しく振袖を選ぶためのポイント
9. 写真だけでは分からないから、まずは振袖試着を
振袖選びは「好き」と「似合う」の両方を大切に
振袖選びで最初に大切にしていただきたいのは、お嬢様ご自身の「好き」という気持ちです。
好きな色、好きな雰囲気、成人式でなりたい自分を、遠慮せずに教えてください。
「普段は黒や白の洋服が多い」
「ガーリーな雰囲気が好き」
「かわいすぎるのは少し苦手」
「成人式では大人っぽく見せたい」
「誰とも被らない個性的なコーディネートにしたい」
このような普段の好みも、振袖選びの大切なヒントになります。
一方で、「好きな色」と「顔映りのよい色」が必ずしも同じとは限りません。
振袖は洋服よりも面積が大きく、顔の近くまで色や柄が入ります。そのため、実際に体に当ててみると、写真で見ていたときとは印象が変わることがあります。
「自分には似合わないと思っていた色が、着てみたら一番しっくりきた」ということも珍しくありません。
今回のからし色の振袖も、見た印象では落ち着いた色に感じられるかもしれません。
しかし白や紫、えんじの華やかな柄が入っているため、お顔まわりは明るく、二十歳らしい華やかさもしっかり感じられます。
かわいさと大人っぽさの両方を楽しめる、成人式にぴったりの一枚です。
同じ振袖でも小物で印象が変わる理由
振袖のコーディネートでは、次のような小物を組み合わせます。
半衿は、首元に見える白い部分です。刺繍入りのものを選ぶと、お顔まわりが一段と華やかになります。
重ね衿は、振袖の衿元に重ねて見せる細い色の部分です。見える面積は小さいのですが、顔に近いため、コーディネート全体の印象を左右します。
帯は、振袖姿の中心となる重要なアイテムです。今回は白系の帯を合わせているため、からし色の振袖が軽やかに見え、柄の華やかさも引き立っています。
帯揚げは、帯の上側から少し見える布です。差し色として使うことも、振袖や帯になじませることもできます。
帯締めは、帯の中央に締める飾り紐です。最近はパールやビジュー、花飾りなどが付いた華やかなタイプも人気です。
これらの色や素材を少し替えるだけで、コーディネートの方向性は大きく変わります。
振袖を選んだ時点では、「まだ何か足りない気がする」と感じても大丈夫。振袖選びは、いわば最初のステップです。小物を一つずつ合わせていくことで、お嬢様だけの振袖姿が完成していきます。
えんじ色でつくる、華やかで上品なコーディネート
まずご紹介するのは、えんじ色を効かせたコーディネートです。
白系の帯に、えんじ色の帯揚げと帯締めを合わせています。衿元には、ラインストーンがポイントの辛子色を入れることで、全体に統一感が生まれました。
からし色とえんじ色は相性がよく、温かみのある華やかな印象になります。振袖の柄にもえんじ色が使われているため、小物だけが浮かず、自然にまとまって見えるのもポイントです。
「赤系が好きだけれど、真っ赤な振袖は少し派手に感じる」
「成人式らしい華やかさと上品さを両立したい」
「お母さんにも好印象なコーディネートにしたい」
そんなお嬢様におすすめです。
帯締めにはパール調の飾りが付いており、古典的な振袖に今どきのきらめきをプラスしています。伝統的な雰囲気を大切にしながら、写真映えもしっかり考えたコーディネートです。
成人式当日は、正面から撮影する機会がたくさんあります。帯締めの飾りは正面にくるため、集合写真や家族写真でも目に入りやすい部分です。
小さな飾りですが、最後の仕上げとしてとても大切なのですよ。

衿元に黒い重ね衿を合わせるとキリッとかっこいいイメージになります。

ブラウンにすると優しい印象に。帯締めもベージュに変えて柔らかな印象。

衿元の重ね衿をえんじ色にすると可愛らしい印象に。帯揚げはベージュにして、3つのアイテムが同じ色にならないようにずらすのがコツです。
黒を効かせた、大人っぽくかっこいいコーディネート
次は、黒をポイントにしたコーディネートです。
同じ白系の帯でも、黒と金を使った帯締めを合わせると、先ほどのえんじ色とはまったく違う表情になります。
黒が入ることで全体が引き締まり、かわいいというよりも大人っぽくかっこいい雰囲気に。からし色の深みも強調され、個性のある洗練された振袖姿になります。
衿元には深いグリーンを合わせています。グリーンは振袖の落ち着いた色調となじみつつ、お顔まわりに新鮮な印象を加えてくれます。
帯揚げには、やわらかなベージュ系を合わせました。上部をふんわりと見せるアレンジにすることで、黒の強さをほどよく和らげています。
黒、金、グリーンという組み合わせは、
「かわいすぎない振袖姿にしたい」
「人と少し違うコーディネートを楽しみたい」
「落ち着いて見えるけれど、地味にはしたくない」
というお嬢様におすすめです。
帯締めの結び方や飾りの位置によっても印象を変えられます。蝶のように見せたり、花のようにまとめたりと、細部にお嬢様らしさを表現できます。

振袖の柄からブルーを衿元の重ね衿に持ってくるのも統一感のあるコーディネートになります。
白とグリーンでまとめる、透明感のあるコーディネート
三つ目は、白を主役にしたすっきりとしたコーディネートです。
白いパール調の飾り帯締めに、帯揚げにはくすみ感のあるグリーン、衿元には深めのグリーンを入れています。
白の面積を多くすることで、からし色の振袖に抜け感が生まれ、やさしく上品な印象になります。
こちらは、洋服で白やベージュ、くすみカラーをよく選ぶお嬢様にも取り入れやすいコーディネートです。
「シンプルに見せたいけれど、成人式らしい華やかさは欲しい」
「ナチュラルで大人っぽい雰囲気が好き」
「振袖の柄を主役にしたい」
という方にぴったりです。
白い小物は振袖の色を明るく見せる働きがあり、清潔感や透明感も演出してくれます。ただし白だけでまとめすぎると全体がぼんやりする場合もあります。
そこでグリーンを衿元と帯まわりに入れ、全体をきゅっと引き締めました。こうした色のバランスは、実際に合わせてみることで分かりやすくなります。
振袖が決まったら行う「第二ステップ」とは?
「気に入った振袖が見つかったら、それで終わりですか?」
こちらもよくいただくご質問です。
実は振袖が決まった後には、小物を選ぶ「第二ステップ」が待っています。
まずは袋帯を合わせ、次に重ね衿、帯揚げ、帯締めなどを一つずつ選んでいきます。
この時間がとても楽しいのです。
最初は「よく分からない」とおっしゃっていたお嬢様も、いくつかの組み合わせを見比べているうちに
「こっちのほうが好き!」
「黒を入れたほうが私らしいかも」
「このパール、かわいい!」
と、だんだん好みがはっきりしてきます。
お母様から「その組み合わせ、意外と似合うね」と声が上がることもあります。振袖選びは、親子で二十歳のお祝いを準備する大切な時間でもあります。
小物にはかわいいもの、かっこいいもの、シンプルなもの、個性的なものなど、さまざまな種類があります。
同じ振袖と帯の組み合わせでも、小物次第で何通り、場合によっては何百通りものコーディネートを楽しめます。
お友達と振袖の色が似ていたとしても、小物やヘアスタイルまでまったく同じになることはほとんどありません。「友達と被りそう」と心配しすぎず、ご自分の好きな一枚を選んでくださいね。
17歳・18歳・19歳の振袖選びで多い疑問
ここからは、初めて振袖を選ぶお嬢様とお母様から多く寄せられる疑問にお答えします。
振袖はいつから選び始めればいいですか?
高校生のうちから振袖を見始める方もいらっしゃいます。早めに動くメリットは、比較できる振袖や成人式当日の支度時間の選択肢が多いことです。
ただし、時期だけで焦る必要はありません。まずは「どんな振袖があるのか見てみたい」という気軽な気持ちでご試着いただいて大丈夫です。
好きな色が似合わなかったらどうすればいいですか?
同じ色でも明るさや濃さ、柄の色、柄の大きさによって印象は変わります。たとえば同じ赤でも、朱赤、深い赤、えんじ色では顔映りが異なります。
好きな色をすぐに諦めず、色味の違う振袖を何枚か試してみるのがおすすめです。また、好きな色を重ね衿や帯締めに取り入れる方法もあります。
何着くらい試着してもいいですか?
気になるものは、ぜひ実際に羽織って比べてみてください。見るだけで決めるよりも、試着したほうが似合う色や柄の大きさを判断しやすくなります。
ただし、あまりに多く試すと迷いやすくなることもあります。最初に好みやご予算、なりたい雰囲気をお聞きし、候補を絞りながらご案内いたします。
お母さんと好みが違う場合はどうしたらいいですか?
まずは、お嬢様とお母様がそれぞれ「何を大切にしたいか」を整理してみましょう。
お嬢様は色や雰囲気、お母様は上品さや写真に残したときの見え方を重視しているかもしれません。実際に試着すると、双方が納得できる振袖が見つかることも多いです。
私たちも、お二人のお話を伺いながら、好みの共通点を探してご提案いたします。
ママ振袖も相談できますか?
お母様やご親族の振袖、いわゆる「ママ振袖」を活用したい場合も、小物を替えることで今の雰囲気にコーディネートできます。
寸法や状態の確認が必要になるため、実物をお持ちいただいてのご相談がおすすめです。受け継いだ振袖に、お嬢様が選んだ帯や小物を合わせるのも素敵ですね。
親子で楽しく振袖を選ぶためのポイント
振袖選びでは、お嬢様とお母様の好みが違うこともあります。それは決して悪いことではありません。
お嬢様には「今の自分が着たい振袖」があり、お母様には「大切な娘に、こんな振袖を着てほしい」という思いがあります。どちらも成人式を大切に考えているからこその気持ちです。
おすすめは、ご来店前に画像を見ながら、好きな雰囲気を共有しておくことです。
「色はこれが好き」
「大きな柄が好き」
「かわいいより大人っぽくしたい」
「この帯まわりの雰囲気が好き」
というように、振袖だけでなくコーディネート全体を見て話してみてください。
試着時には正面だけでなく、少し離れた位置や横からも見てみましょう。スマートフォンで写真を撮り、並べて比べるのもおすすめです。
またお母様には、お嬢様が最初に選んだ一枚を一度試着させてあげていただきたいと思います。実際に着てみることで、「やっぱりこれが好き」となる場合もあれば、「思っていた雰囲気と違った」と新しい候補に気持ちが動く場合もあります。
振袖選びは、正解を当てる時間ではありません。お嬢様の「好き」を見つけて、その魅力を一番きれいに見せる方法を一緒に探す時間です。
写真だけでは分からないから、まずは振袖試着を
今回の写真では、同じからし色の振袖と白系の帯を使い、衿元、帯揚げ、帯締めを替えてコーディネートしました。
えんじ色なら、華やかで上品に。
黒と金なら、大人っぽくかっこよく。
白とグリーンなら、やさしく透明感のある印象に。
振袖と帯が同じでも、小物の色一つでこれほど雰囲気が変わります。
そして振袖は写真で見るのと実際に着るのとでは、印象が大きく異なります。肌の色、髪の色、身長、体型、表情によって、その方ならではの似合い方があるからです。
「まだ何色がいいか決まっていない」
「成人式のことを考え始めたばかり」
「買うかレンタルかも迷っている」
「お母さんと一度見に行ってみたい」
そんな段階でも、どうぞお気軽にお越しください。
試着をしたからといって、その日に必ず決めなければならないということではありません。まずは振袖に触れ、いくつか羽織り、ご自分の好きな色や似合う雰囲気を知ることから始めましょう。
ふじもと呉服店では、お嬢様の「こんなふうになりたい」という気持ちと、お母様の「素敵な成人式を迎えてほしい」という思いを大切にしながら一緒にコーディネートを考えます。
一生に一度の成人式。
何年後に写真を見返したときにも、「この振袖を選んでよかった」と思っていただける一着を見つけていただきたいと思っています。
今回の写真の中に気になるコーディネートがありましたら、ご来店時にぜひスタッフへお見せください。
「えんじ色のコーディネートが好き」
「黒を使って、もっとかっこよくしたい」
「白っぽく、やさしい雰囲気にしたい」
という一言だけでも大丈夫です。そこから、お嬢様に合う振袖や小物をご提案いたします。
スタッフ一同、お嬢様とご家族が安心して成人式当日を迎えられるよう、一人ひとりのご希望に寄り添いながら、心を込めてお手伝いさせていただきます。

ふじもととは、おかげさまで創業104年です。永年地域密着の呉服店として、着物を通して家族皆様の記念の日のお手伝いをさせていただいております。
永年のご愛顧に感謝して、これからも頑張ってまいります。






