きものの雑学
お裾(すそ)分け

「おすそわけ」とは、人からもらった品や利益の余分を他の人に分け与えることを指します。 もともとの語源は「裾分け」からきており、裾とは衣服の下端の部分。地面に近い末端の部分であることから、「つまらないもの」という意味があります。そのため「裾」を分け与えることは、不要なものを処分するという意味も含まれており、目上の人に対して使うことは適切ではありません。現在でも、貰い物だけでなく、野菜や果物、お米、手作りのお菓子や購入した商品などの一部を、誰かに分ける場面で使用されることもあります。