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「振袖」以外に必要なものって?~袋帯とか帯揚ってそもそもなに?~

登録日:2021.10.29

お知らせ

こんにちは!
呉服部の山下です。

 

早いもので10月も末。
すっかり肌寒い季節となりました。

成人式まではあと約2ヶ月となりましたが、
来年ご成人を迎えられる皆さまは準備はお済でしょうか?

まだという方でも大丈夫です。
振袖はまだございますし、
そのほかの準備も間に合うように尽力致しますので、

諦めずにもう一度見て頂けたらと思います。

 

そして今回は、「振袖以外」について。

先ほどの「そのほかの準備」にもあたります。

振袖以外に準備しなければならない袋帯や帯揚げ、帯締めなど
こういった小物はそもそもどういったものなのか、

どんなものがあるのか、について

ご紹介したいと思います。

 

 

袋帯

 

最初に袋帯です。

振袖を着るには必須アイテムの袋帯ですが、どんな帯を指すのか
知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

(1)種類

まず、帯には大きく分けて二種類の帯があります。

1つが振袖などに合わせる袋帯。もう1つが名古屋帯といいます。

 

袋帯は、長さが4m~4.5mで、幅は約30㎝。
表地と裏地の端同士で縫い合わせて、袋状にした帯になります。
(お仕立ての際に、口を縫い合わせます)

それに対し名古屋帯は、長さが3.3~3.5mと袋帯に比べて短く、
幅は約35㎝(お仕立て前)と袋帯に比べて狭広くなっています。
(八寸名古屋帯〈幅約30㎝〉という袋帯と同じくらいの幅の名古屋帯もあります)

また形は、手先から胴に巻くところまでの帯幅が、半分に折って仕立てられています。
(手先だけが半分に折られて仕立てられているのもあります)

 

袋帯が長いのは、華やかな式事に合わせる帯だからです。
長いと、二重太鼓という格の高い結び方ができますし、
振袖だと羽をたくさんつけることができるので、とても豪華になります。
(※カジュアルに合わせられる袋帯もあります)

これに対し、名古屋帯は小紋や紬などのカジュアルな着物に合わせる帯になります。

ですので、家に帯があるとしても名古屋帯では振袖に合わせられないので
お持ちの帯がどんなものなのか早めに確認されることをおススメします。

 

(2)柄

次に帯の柄です。

振袖は2,30年前のものでも着て頂けますが
帯はそういうわけにはいきません。

今は織の技術も進歩し、
より軽く、結びやすい帯になっています。

特に柄は時代感が出るものが多く、
一目見て「昔の帯だ」というふうになってしまいがちです。

今の袋帯の柄は幅広く
華やかなものからシンプルでかっこいいものまで様々です。

ですので、お母様の振袖を着られるとしても
帯を換えるだけで自分の着たいイメージに近づけることができます。

 

こちらの2本は両方とも桜の柄が織られていますが、

雰囲気が違いますね。

同じモチーフでも様々なものがあることがわかります。

 

こちらは黒地に菊、また紅葉の葉などが使われています。

秋を思わせるような色柄ですが、一般的なモチーフでもありますので

一年中結ぶことが出来ます。

 

こちらはモノトーンで幾何学模様を組み合わせた帯です。

今風にかっこよくしたいときにはこのような帯を合わせてみるのもgood!です。

 

 

重ね襟

重ね襟とは、振襦袢と振袖の間に挟む襟のことで
何枚もの着物を重ね着しているように見せることができます。

画像の赤い襟部分になります。

 

元々、礼装の際には十二単のように着物を重ね着する習慣があり、
現代では略式として重ね襟を使うようになりました。

また重ね襟には「慶びが幾重にも重なりますように」
という願いが込められています。

ふじもとの振袖のセットに使っている重ね襟は、
↓のような様々な色の襟に金の縁と裏地がついているものになります。

 

 

このほかには、2色の組み合わせのものでしたり
三重のものなどもあります。

 

こちらをセットのものと差し替える場合には、追加料金となりますが
よりコーディネートが華やかになること間違いなしです。

 

 

帯揚

帯揚とは、帯結びに使用する帯枕や枕から出ている紐を隠すために使うものになります。

着用すると帯の上から内側に入れ込むようになるので、
見える部分はわずかですか、その分胸回りのアクセントになります。

赤い帯の上から覗いている、緑色の布が帯揚です。

ふじもとの振袖のセットに使っている帯揚は、
↓のような「ふくれ」のものになります。

軽く絞りをかけたような、でこぼことしているこれが「ふくれ」です。

このほかには、ちぢれで金がかかっているものや
二色の絞り染めのものなどもあります。

 

帯揚に何色を持ってくるかですごく印象が変わります。
セットのふくれ帯揚でも25色ほどありますので、
一度参考に見て頂けたらと思います。

※画像は一部です

 

 

帯締め

帯締めとは、着付の際に帯を固定するのに用いる紐のことです。

帯の中心より少し上ぐらいの高さに締めます。
これが緩いと帯が崩れてしまうので、苦しくないくらい力強く締めます。

ふじもとの振袖のセットに使っている帯締めは、
↓のようなものになります。

このほかには、つまみ細工のお花がついているものや
鞠がついているものなどがあります。

 

帯揚も、どれを持ってくるかで大きく印象が変わります。
また飾りの大きさで似合う似合わないなどもありますので、
選ぶ際には、一度着て合わせることをおススメします。

 

 

いかがでしたでしょうか。

振袖の参考にして頂くと同時に、
着物の奥深さを知って好きになって頂けると嬉しいです。

お持ちの振袖や小物について、気になることがございましたら
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振袖を着るには何が必要なの?

 

 

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山下