スタッフブログ
こんにちは
山口市の中心商店街米屋町にあります、ふじもと呉服店の原田です。
1,はじめに|ふと気になる、タンスの中の着物
2,振袖は“20歳のつどい”だけじゃない!家族の節目を彩る一枚
3,今こそ見直したい!振袖の保管方法とチェックポイント
4,プロが語る!着物クリーニングで気をつけたいこと
5,まとめ|大切な振袖は、記念日に着てあげてこそ価値がある
1,はじめに|ふと気になる、タンスの中の着物
今回は梅雨時季に気になる湿気やカビ、日常の生活でもですが、ふと、思い出すタンスの中に入っている着物のこと。
普段、ほとんど考えることのない着物のことかも知れませんが、ある時タンスの中が気になるけれど、どんな状態になっているか“恐ろしくて…見れない”と言われる方もいらっしゃいますね。
雨の日が続いている梅雨時季は避けたいところですが、湿気など気にしておくことは大事です。
2,振袖は“20歳のつどい”だけじゃない!家族の節目を彩る一枚
着物は全部大事な思い出の品ばかりですね。
その中でも振袖には思い出も多いのではないでしょうか。振袖は“20歳のつどい成人式”だけのための衣装だけではありません。
着物、振袖は日本の伝統的な衣装ですから、家族の大切な節目には必ず着るものです。
しかし近年、着物や振袖を着る機会があっても、“準備がめんどう” “畳めないし、後が大変” 等々いろいろなネガティブ思考になるようです。
そんななかでも、お母さん、おばあちゃんから受け継いだ大事な一枚を持っていらっしゃる方もあると思います。
それが振袖だったら、お嬢様の“20歳のつどい”など、記念日着せてあげることが出来ます。
今、ママ振袖はトレンドです。
関連記事はこちら▼▼▼
親の振袖はダサくない!小物で今風に着こなす成人式
・私の振袖全部あるはず?!…本当に?お母さん!!
・予算に合わせて、おばあちゃんの振袖最新アレンジ!
3,今こそ見直したい!振袖の保管方法とチェックポイント
ここからは、「大切な着物、振袖を守る保存のポイント」
ポイント1、着物は「湿気」と「直射日光」が大敵!
ポイント2、たとう紙に包んで保管!
ポイント3、防虫剤には気を付けて!
ポイント4、定期的な虫干し!
ポイント5、汚れは放置しないで!
1、着物は「湿気」と「直射日光」が大敵!
(湿気)...着物は絹(カイコのまゆ)のため、湿気で縮みます。
冬場などに加湿器を使用される時は、注意が必要です。
風通しの良い場所に保管や着物にはっ水加工をすることもおすすめします。
〈パールトーン加工...水や油の汚れから着物を守ってくれるものです。〉
(直射日光)...洋服の場合でも色あせすることがあるように着物でも色あせします。
高級な品である分、お直しも大変ですし、金額もかかります。
直射日光だけではなく、カーテン越しの光にも長時間は禁物。
出しっぱなしは良くない。
2、たとう紙に包んで保管
和紙で出来ているたとう紙は、吸湿性があり着物を守ってくれます。
たとう紙が湿気で黄ばんだり、破れたりしたら新しいものに交換しましょう。
黄ばみが着物に写ってしまうことがあります。
たとう紙は長くて3年〜5年ごと、に交換を勧められています。
家の中の湿度にも関係するかと思います。
あくまで参考に。そのためには、時々見ることが大事ですね。
3、防虫剤には気をつけて!
まずは、使いたい時は必ず”和装専用”を選ぶこと。
洋服用の防虫剤は着物の生地や染料など加工されたものには合わないことがあるからです。
また、匂いも気になりますから、必要以上に使用しないように気をつけてください。
防虫剤が必要かなと思われる着物はウールです。最近はウールの着物は少なくなっていきますが、ウールには注意が必要です。
ウールの洋服に“虫がついて穴が開いた”経験がある方もいらっしゃるのでは。正絹の着物などとは別にして防虫に気を付けてください。
4、定期的な虫干し!
昔は、年に2回くらい晴れた乾燥した日、(昔から10月頃、2月頃と言われています)風通しの良い室内に広げて湿気を飛ばしていました。
しかし,今は、広げると ”畳めない” 干したまま掛けっぱなしになってしまうなどもありますが、広げすぎて、日焼けも心配します。
忙しい日々、気になったら、タンスを開ける。
窓を開いた時にいっしょにタンスも開けると良いと思います。
空気を入れ替えることがトラブル予防には一番です。時々、着てあげることとも意外と虫干しには、一石二鳥ですよ。
全体点検、サイズ感も確認、気になることあれば専門店へ、ふじもとでもお手伝いしています。
5、汚れは放置しないで!
着物を着た後は、汗や皮脂の汚れを確認しましょう。
特に衿や袖口などはよく見て下さい。
見えない汚れがシミになることがあるので、シミ、汚れは早目の相談が大事です。
4,プロが語る!着物クリーニングで気をつけたいこと
私の知っている情報など調べながら書いてきましたが、今回、着物のクリーニング、シミ落としのプロの方と直接聞くことが出来ました。
「着物のクリーニングのプロが教える注意点」
応急処置として出来ること...
“食べこぼしで、(例)ケーキのクリームなど固形物を落とした場合は、ティッシュペーパーなど、やわらかいものでやさしく取る”それのみです。
大事なこと
1、さわらいこと
2、水は絶対ダメ、使わない、おしぼりNG!
その場でさわらない事が2次災害を防ぐことになります。
3、着物をクリーニングに出す時は、簡単な畳み方で良いです。
あまり雑にしてしまうとシワ取りプレスが大変だそうです。
また、クリーニングのプロとして伝えておきたいことをもう1つ聞きました。
それは汗をかいた場合のことです。
通常の汚れは、丸洗い(ドライクリーニング)でほぼ取れますが、(シミは別です)、汗は別の洗い方になります。
汗の成分は、丸洗いで20%は落とせるそうですが、あとの80%は残ってしまいます。
その残った分が3~5年後にシミになっていることがあるので、着たあとは、注意して見て下さい。
着物の脇~帯のあたりに、腰ひもや帯をしめたあとがプレスされているように見えたらもしかして汗をかいていたのかも知れません。
ぜひ専門の方に見てもらいましょう。
丸洗い(ドライクリーニング)とプラス、汗抜きという洗い方もあります。
最後にもう1つ付け加えられたのが、長襦袢も絹物なので、ぜったい家で洗ってはいけません!と言われました。
5,まとめ|大切な振袖は、記念日に着てあげてこそ価値がある
着物って本当に大変と思ってしますので着るのはやめようと考えるのではなく、家族の記念の日には着ましょう。
それが使ってもらった、祖父母、ご両親からの「着てもらいたい」「いつか着ることのために」と仕立ててもらった大切な着物ですから。何かあったら、ご相談下さい。
ふじもとは、振袖から着物ライフを楽しんでいらっしゃる方、子どもさんの宮参り、七五三、すべてのことに対応しています。
ふじもとでは年に3回+α直接、着物のクリーニング、シミ落とし他、染め替えのことなど、専門の方と相談の出来る機会があります。
お問合せお持ちしております。
関連記事はこちら▼▼▼
振袖の着用後のお着物のお手入れってどうすればいいの?
振袖汚れてしまったら、どうしたら良いの?!
いよいよ後1ヶ月。令和6年二十歳のつどい(成人式)!最終確認しておこう!
ふじもとは、おかげさまで創業102年。山口市中心商店街米屋町で永年地域密着の呉服店として、着物を通して家族皆様の記念日のお手伝いをさせていただいております永年のご愛顧に感謝して、これからも頑張ってまいります。